暮らしの中の経済
 
暮らしに役立つお金についてのお話です。
 


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景気と購買意欲

さまざまな経済指標の数字が並べられて、
「景気が回復傾向にある」と言葉でいわれたとしても、
それを実感できるものは、やはり人々の購買意欲だと思います。

勿論、購買意欲と景気のよさが完全一致するとは限りません。
景気が悪いときでもよく売れるものもあれば、
景気がよくてもあまり売れないというものもあります。

しかし、景気が回復してくると購買意欲は自然と高まり、
人々が活発に消費活動を行うようになり、
またそれが景気をよくしていくという流れになると思います。



Jun 05 17:03 | 経済 | 管理

景気はよくなるか

日本の景気がよくなってきているといわれていますが、
実際のところはどうなのでしょうか。

確かに、数字だけを見れば、
景気が上向きになっているようにも思えます。

しかし、今のところはまだ、
実感がわかないという人のほうが多いような気もします。

この実感の無さというものが、
果たして本当に日本の景気がよくなるのかどうか、
ちょっぴり不安に感じてしまう理由ではないかと思います。

それでも、バブル景気ほどではないにしろ、
高価な商品がよく売れているという話も聞きます。

これはやはり、人々の購買意欲が上がってきている、
ということになるのかも知れません。



May 20 16:49 | 経済 | 管理

景気の波

景気というのは良くなったり悪くなったりして、
いわゆる波というものがあります。

この景気の波というのは予測するのは難しいみたいで、
専門の経済学者や評論家の間でも、
次の波がどうなるのか意見が異なることも多いようです。

さまざまなデータの数値をグラフ化することで、
景気の動向が見やすくなることはあるかも知れませんが、
実際に働いている人たちにとっては、
あまりピンと来ないことも多いと思います。

また、業種によっても違うでしょうし、
同じ業種でも景気がいいところもあれば、
悪いところもあるので一概には言えないかも知れません。

たとえば、あるラーメン屋さんが繁盛して景気がいいと感じても、
周辺のライバル店では客足が減って景気が悪いと感じるでしょう。

外食産業は景気がいい、パチンコ業界は儲かっている、
という話を聞いても、現実には同じ業界のなかでも、
勝ち組と負け組に分かれてしまうでしょうし、
景気が悪いといわれる業界のなかでも、
堅実に儲けているところもあると思います。

そういったことを考えると、
景気の良し悪しは一言で片づけられるほど単純なものではない、
ということだけは間違いないのかも知れません。



Jan 27 12:16 | 経済 | 管理

いざなぎ景気

いざなぎ景気と呼ばれる好景気は、
1965年から1970年まで続いたとされています。

そもそも「いざなぎ」というのは、
日本神話で、日本列島を作ったとされる男神「いざなぎのみこと」
から来ており、神武景気や岩戸景気を上回る好況という意味で
名付けられました。

1965年といえば、ちょうど東京オリンピックの翌年で、
証券不況の真っ只中にあり、金融政策だけでは改善しないため、
政府は建設国債の発行を決めて、翌年に発行しました。
やがて景気は徐々に回復していき、いざなぎ景気が始まりました。

そして、この時代というのは、
白黒写真からカラー写真へと変わりはじめ、
カラーテレビが普及し始めた時期でもあります。



Jun 23 11:31 | 経済 | 管理

岩戸景気

岩戸景気というのは、1958年(昭和33年)の6月ごろから、
1961年(昭和36年)の年末まで42ヶ月続いた好景気の時代です。
また、1960年の年末には「国民所得倍増計画」が発表されるなど、
戦後の高度経済成長の始まりとなる時期でした。

神武景気といわれたときは、31ヶ月だったのですが、
それを超えたということで、神武天皇よりも前の時代、
天照大神が「天の岩戸」から姿を見せて以来の好景気、
ということで名付けられたのだそうです。

日本が好景気のときには、
「岩戸景気」「神武景気」「いざなぎ景気」というように、
神話にちなんだ名前がつけられるみたいですね。

岩戸景気では、スーパーマーケットなどの大型店舗ができて、
大量消費が広がり、流通革命の時代といわれました。
そして、多くの国民が中流意識を持つようにもなりました。



Nov 17 13:25 | 経済 | 管理

景気のサイクル

景気のサイクルには、4つの波があるといわれています。
ひとつ目は、在庫循環短期波動といわれるもので、
約40ヶ月の比較的短い周期で、キッチンの波とも呼ばれます。

2つ目は、中期波動と言う約10年周期の設備投資サイクルで、
ジュグラーの波とも呼ばれるものです。

3つ目は、建設需要に起因する約20年周期のサイクルで、
クズネッツの波といわれるものです。

4つ目は、長期波動といわれる約50年の周期のもので、
コンドラチェフの波と呼ばれ、技術革新の波、名目の波、
あるいは物価の波とされています。

この4つの波がすべて上昇する方向に重なることを、
「黄金のサイクル」と呼んだりします。
日本の経済も、早く「黄金サイクル」の状況になり、
景気が拡大してほしいと思います。



Oct 19 10:45 | 経済 | 管理

神武景気

神武景気(じんむけいき)というのは、
1955年から1957年にかけての、
爆発的な好景気のことをいいます。
日本の初代天皇とされる神武天皇が即位して以来、
例を見ない好景気という意味で名づけられたのだそうです。

1950年から1953年の間の朝鮮戦争において、
アメリカ軍への物資の支援や、
破損した戦車や戦闘機の修理などを日本が請け負い、
日本経済が拡大したのが始まりとされています。

この好景気により、敗戦に打ちひしがれた日本経済は、
戦前の水準にまで回復しました。
また、「三種の神器」といわれる冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビが、
国民生活において憧れの対象となりました。

その後、日本経済は、一時景気が後退しましたが、
高度経済成長期を迎えることになりました。
戦後の日本が立ち直る大きなきっかけとなったのが、
この神武景気と言えるのではないかと思います。



Sep 03 15:45 | 経済 | 管理

景気ウォッチャー

景気ウォッチャー調査というのは、
タクシーの運転手やスーパー・コンビニの店長、衣料品店の店長、
パチンコ屋やテーマパークの従業員、スナックの経営者など、
景気を肌で感じやすい人たちを景気ウォッチャーとして任命し、
毎月実施される景気調査のことです。

3か月前と比べて現在の景気がどうであるか、
「良い」「やや良い」「変わらない」「やや悪い」「悪い」の
5段階での評価をしてもらって指数化されています。

2000年1月から、内閣府によって実施されているのですが、
どちらかといえば、景気ウォッチャーの人たちの感覚によって、
判断されているものではないかと思います。

数字やデータだけで読み取るのではなく、
働いている人の実感に基づいて出されているものなので、
まさに街角の景気の状況を見ることができると思います。



Aug 03 11:41 | 経済 | 管理

東京オリンピックと景気

1964年(昭和39年)10月10日、
東京オリンピックが開幕しました。
アジアで開催された初めてのオリンピックということで、
日本中がおおいに盛り上がり、大成功を収めました。
そして、このオリンピックを記念して、
開幕日の10月10日が「体育の日」として祝日になったのです。

この東京オリンピックが開催される前の1962年ごろから、
日本の景気は拡大期を迎え、まさにオリンピック景気といえる、
とても元気な時期でした。

オリンピックの開催を控え、高速道路や地下鉄、モノレールと
いった交通機関も建設ラッシュとなり、
「夢の超特急」と呼ばれた新幹線が開業したのも、
1964年のことでした。

ホテルやデパートなど、さまざまな施設の建設や整備が行われ、
さらに輸出産業もますます好調ということで、
オリンピック景気に全国が活気にあふれていました。
しかし、この東京オリンピックをピークにして、
景気は下り坂になり、やがて不況を迎えることとなりました。



Jul 02 11:03 | 経済 | 管理

バブルは弾けるもの

考えてみると、あの80年代後半の好景気を「バブル景気」
と呼んだのは、まさにピッタリの表現ではないでしょうか。

誰が名付けたのかはわかりませんが、
石鹸の泡がプーっと膨らんで、パチンと弾けて消える様子は、
まさに当時の景気そのものをうまく表していると思います。

世の中が浮かれきってしまい、
今日の景気は明日も続き、今年の景気は来年も再来年も、
いや、まるで永遠に続くかのように錯覚をしていたようです。

贅沢することが美徳のように思われて、
グルメや美食という言葉が当たり前のように使われていました。

バブル景気が崩壊した後、今日に至るまで、
日本の景気は決していいとは言えない状態が続いています。
もう二度と、あんな時代が来ることはないと思いますが、
あの頃の日本の「元気」が懐かしく思えてなりません。



Jun 03 15:53 | 経済 | 管理


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